「介護」と並んで、ライフステージにおける高齢者生活での避けて通れない課題「終活」。
「望ましい高齢生活を送るための終活8ステップ」と題したテーマでのシリーズを始めます。
※なお、本記事は、Webサイト・介護終活.com(https://kaigoshukatsu.com)で公開していた、「望ましい高齢生活を送るための終活8ステップ」ー1~4までの第1ステップの4記事」を、重複を整理しつつ統合・加筆修正した“改訂統合版”です。
旧記事は、内容の重複を避けるため、順次、非公開化/リダイレクト/canonical設定などで整理します(検索エンジン向けにも重複を残さない運用を行います)。
序:「望ましい高齢生活を送るための終活8ステップ」シリーズ開始に当たって
1.「望ましい高齢生活を送るための終活8ステップ」シリーズの構成
この当シリーズ<序>から最後の<総括>まで、『望ましい高齢生活を送るための8ステップ』の構成と各回のテーマは、以下を予定しています。
【シリーズ「望ましい高齢生活を送るための終活8ステップ」構成】
序 シリーズ「望ましい高齢生活を送るための終活8ステップ」開始に当たって
第1ステップ 終活の基本の理解と心構え
1-1 終活の基本と目的
1.終活とは何か:基本概念と目的、必要性
2.終活を始める適切なタイミング、年齢
3.高齢者の生活設計と終活準備の重要性
1-2 具体的な終活の進め方
1.終活の8ステップ:計画から実施までのガイド
2.終活の手順と優先順位化:重要な項目の把握と実行管理
1-3 終活を成功させるための心構え
1.終活のメリット・デメリット
2.終活に伴う不安・リスク管理とトラブル回避対策|望ましい高齢者生活のために
第2ステップ エンディングノート・終活ノートの作成方法と活用法
2-1 エンディングノートの作成法
1.エンディングノートとは?
2.記載すべき項目・内容と書き方、作成法
2-2 エンディングノート作成のための基本情報の収集と活用法
1.終活及びエンディングノート作成のための基本情報と収集法
2.エンディングノートの活用・保管方法と家族への共有
2-3 終活における専門家の活用
1.法律関連専門家の活用:弁護士・税理士・司法書士の役割と連携の必要性
2.任意後見人制度や監修の重要性と契約内容
3.終活コンサルタント、終活アドバイザー等、専門家の活用法
第3ステップ 高齢者の生活設計と医療・介護の備え
3-1 高齢生活を安心化する資金計画
1.高齢生活の資金計画:年金と生命保険の活用
2.資産運用の方法とリスク管理
3.相続税対策と非課税投資のメリット
3-2 介護の準備
1.介護保険制度と基礎知識
2.介護施設とサービスの選び方
3.介護にかかる費用と資金計画
3-3 医療の準備
1.老後の医療保険制度の基本
2.入院準備・手続きと医療費負担対策
3.介護と医療の関係と準備方法
3-4 老後の生活設計と活動
1.老後の生活費用と必要な準備項目
2.老後を充実させる趣味や活動
3.任意後見契約の活用法
第4ステップ 生前整理、断捨離と遺言書の作成
4-1 身辺整理・生前整理と断捨離の実践
1.身の回り整理のタイミングとリスト
2.生前整理・遺品整理と断捨離の進め方
3.財産・不動産・負債整理と諸契約の注意点
4-2 デジタル終活
1.デジタルデータ・機器の整理・管理と処分
2.オンラインサービスの契約解消の注意点
3.デジタル遺品の整理・相続の方法と対策
4-3 遺言書の作成
1.エンディングノートとの違いと遺言書のメリット
2.遺言書の種類と作成の流れ、具体的な方法
第5ステップ 財産と相続の整理
5-1 財産管理の基本知識
1.財産の整理と管理方法:資産運用と不動産管理
2.生前贈与と資産信託の方法
3.資産贈与・寄付と税制優遇のメリット
5-2 相続対策の基本
1.相続の基本:相続人と相続税の仕組み
2.相続税対策と非課税のポイント
3.専門家による相続アドバイスの活用法
5-3 遺言書と遺産相続の準備
1.遺言書の種類と作成方法
2.遺産相続の流れと必要な手続き
3.遺言執行や相続トラブル対策
5-4 トラブル回避と老後の安心
1.トラブルとリスク回避の対策
2.委任契約や後見人制度の活用
3.財産契約と信託の法的効力とリスク管理
第6ステップ 葬儀と埋葬の準備
6-1 葬儀の準備
1.葬儀の基本知識と種類・形式
2.葬儀社の選び方と契約・手続きのポイント
3.葬儀前後の手続きと対応方法
6-2 お墓対策、埋葬準備と供養の選択
1.お墓の整理・処分・対策の必要性と方法
2.お墓と墓地の選び方
3.埋葬・供養の方法と対策
6-3 遺品整理と死後の対応
1.死後の準備と手続き
2.遺品整理のステップと方法
3.家族・遺族の負担軽減と準備・手配
第7ステップ 家族とのコミュニケーション
7-1 家族のための終活準備
1.家族と一緒に進める終活の方法
2.遺言書やエンディングノートの共有
3.家族への負担を軽減する終活のポイント
7-2 老後のライフプランと家族の役割
1.家族信託と遺産相続の対策
2.老後のライフプランと家族の役割
3.希望する介護・医療・葬儀の準備
第8ステップ おひとりさまの終活
8-1 おひとりさま生活の備え
1.おひとりさま生活のための準備と日常管理
2.身辺整理と断捨離の具体的な方法
3.ネットワーク構築、任意後見契約と信頼できる第三者の選び方
8-2 おひとりさまの終活課題と対策
1.おひとりさまの終活課題と優先順位
2.葬儀とお金の準備
3.死後事務手続きの方法とリスク管理
総括 シリーズ「望ましい老後を送るための8つの終活ステップ」補足とまとめ
但し、展開の流れに応じて、順序やテーマを変更させていくことがあるかもしれませんが、その場合はご容赦ください。
2.シリーズ「望ましい老後を送るための8つの終活ステップ」の目的・方針
このシリーズのタイトルと構成をご覧いただいて、その目的はおおよそご理解いただけると思いますが、一応方針を含めてお伝えしておきたいと思います。
8つのステップとは
まず、終活のプロセス及び課題を以下の8つのステップに分けています。
・第1ステップ:終活の基本の理解と心構え
・第2ステップ:エンディングノートと遺言書の作成
・第3ステップ:老後の生活設計と医療・介護の備え
・第4ステップ:生前整理と断捨離
・第5ステップ:財産と相続の整理
・第6ステップ:葬儀と埋葬の準備
・第7ステップ:家族とのコミュニケーション
・第8ステップ:おひとりさまの終活
この8つの区分は、絶対こうでなければならない、というものではありません。
これから終活を考え、始めてみよう、始める必要があると思われる方々にとって、できるだけ分かりやすく、また取り組みやすいようにと考えて整理したものです。
取り組む順番がこの通りでなければいけないというものではなく、皆さんの取り掛かりやすいテーマから実践して頂く方が良いと思います
介護と終活との関連と違い
既に終えているシリーズのテーマは「介護離職」。
仕事と介護の両立という視点での取り組みでしたが、実際に「介護」は、いつ必要になるか特定できません。
ある日、ある時突然、親の介護、配偶者の介護、そして自分自身の介護を必要とすることになるリスクがあります。
仕事を持つ方々が、介護離職をせずに介護と仕事を両立させるための準備を行うことは、仕事と関係なく介護に備えることが必要であることと、内容的には違いはないと思います。
同様、「死」もいつ突然、命の終わりがくるか、お迎えが来るか分からないという側面もあります。
ただ、超高齢化社会においては、高齢者が自身の生の最期の「死」を考え、その「死」において必要となる、家族や社会のさまざまな対応を事前に考え、その備えをしておく必要があることとは、自ずと想像・想定できるのではないでしょうか。
そしてまた、この終活に取り組む期間の一部が、自身や配偶者の「介護」生活の準備期や「介護生活」自体である「介活」期と重なることも想定すべきでしょう。
当「終活シリーズ」の主な目的
死=人生の終わりに備える「終活」を必要と考える現実性は、病気や介護の備えや、療養生活や介護生活が日常化したタイミングにとどまらず、いつでも、だれでも、必要と感じたとき、あるいは、行っておくのが望ましいと考えたときに感じることができます。
残るこれからの人生の在り方を考える、あるいは、
人生の最期を迎えたときに、
家族や社会にどのような対応や処理を委ねるか、どんな問題が発生しあるいは残るかを想定する。
それらができるだけ円滑に、問題なく行われるよう備えておく。
そこには、大きな意味があり、大切なことと思います。
そうした備えや思いは、「最期」に際してその前後に関わってくれる人々や社会に、事前に必要な範囲で伝えておく、あるいはまさにその時に、円滑に伝えられ、対応してもらえるように備えておくことが望ましいでしょう。
こうした一連の人生の終末・最期に備える取り組み・実践活動である「終活」は、これからの人生の残り、余生、そして老後を安心して送る上でとても大切で有効なものになるでしょう。
併せて、残りの人生をより充実した、あるいは楽しい、あるいは有益なものとする上でのきっかけや財産にもなると思われます。
このような意図・目的を持つシリーズを提起するのは、私自身が団塊世代の一員であり、人口構成の大多数を占める高齢者世代の一員としても、団塊世代ジュニアにとどまらず、現役世代・次世代に思いもよらぬ負担をかけないようにしておきたい、しておくことが望ましいと考えるゆえでもあります。
3.昨年度、全団塊世代が後期高齢者となり、加速する死亡数増加社会|少子超高齢化社会の現実
現在の高齢世代の人口と、次世代の人口それぞれの構成をイメージできる人口ピラミッドを以下に提示しました。

次に、その後10年後の2035年、25年後の2050年に予測される人口ピラミッドは以下です。


(総務省資料より)
それぞれの経過期間中に、高齢者の死亡数が増え続け、それぞれ関係する家族や地域社会が、そのケアや看取り、死後必要とされる対応を担うわけです。
年間死亡数が160万人を超える年が長期継続化|2056年人口予測、1億人以下に
このグラフだけでは、イメージしにくいかもしれませんので、実際に、高齢者が大半を占める毎年の死亡数推計グラフも以下に参考に引用しました。
約20年前の2005年に年間100万人を上回っていることが分かりますが、その後の増加度が急激で、年間160万人前後の期間が長く続くことが分かります。

また、上記の人口ピラミッドの左横には、人口予測も示されており、2025年の約1億6,600万人が、2050年には1億468万人になると予測。
そして、2056年にはいよいよ1億人を下回るとされています。
2026年、終活実践、実質スタートの年に
私自身、昨年3月には後期高齢者グループ入りし、妻も一足先に、一昨年後期高齢者グループに。
昨期に、団塊世代全員が後期高齢者入りし、そうした高齢者軍団が相次いで、続々とこの世に別れを告げる年が、これからの10年、20年と長く続きます。
私も、このシリーズの展開と並行して、自身の終活を考え、並行して実践していくことを予定しています。
当サイトでも公開していますが、3年前2023年に100歳で看取った義母の「終活」体験もしていることが、今回のシリーズの裏付けの一部になっています。
終活実践上参考にできる利点もあり、その経験も都度思い起こしながら取り組み、報告したいと考えています。
皆さんも、もしそろそろ終活を意識するころ、始めてもいいころかも、とお考えでしたら、当シリーズも参考にして頂き、今年2026年をスタートの年にしてみてはいかがでしょうか。
それでは、次から本論「第1ステップ 終活の基本の理解と心構え」に入ります。

コメント